サイレンサーテストの水蒸気
サイレンサーからあがる水蒸気
|
航空自衛隊のサイレンサー設備
|
航空自衛隊系列のサイトを見てみると煙についての説明がありました。
基地から時折上がる煙、水蒸気について
戦闘機のエンジンテストにサイレンサーを使用する際、水蒸気が立ち上ります。
また年に3回程度、基地内の滑走路付近で航空機の火災を想定した救難消火訓練が実施されま
す。灯油に火をつけ消防車が消火を行うため黒煙が立ち上ります。(築城基地)
航空機救難消防訓練は、航空法及び国際民間航空機関(ICAO)の航空業務マニュアルにより四半
期に一度行うこととなっており、航空機事故等が発生した場合に備え、迅速な消火活動・救難活動を
目的とした訓練であります。
訓練実施に伴い黒煙が発生し、周辺住民の皆様にご心配をお掛けいたしますが、ご理解の程よろ
しくお願いします。(岐阜基地)
|
F-15Jのエンジン排気口
例えば、マイカーのアクセルをべた踏みの空ぶかしをすればとんでもない爆音と近所迷惑なのは想像できると思いますが、音速で飛
ぶ戦闘機がそんなことしたら、近所迷惑ではすみませんし、危険です。
戦闘機のエンジンテストをするときに、騒音と熱を和らげるための装置(設備)がサイレンサーと呼ばれています。
水が噴射された円筒のようなものにエンジンの噴射孔を向けることで、音と熱を吸収するしくみらしいのですが、その時の水と熱でつ
くられた水蒸気が外に排出されます。小松基地から見える巨大な水蒸気雲の説明はこれでつきます。
それからもう一点。
小松基地で早朝に大量のタイヤでも燃やしているようなどす黒い煙が上がっているのをみたことがあります。これは浮柳大橋や城南
町からもハッキリとわかるようなものです。工場火災かと思ったくらい。滑走路が稼動してない時間帯に消火訓練をしていたのかもしれ
ませんが、前川新橋の上から見てみたら隊員がウロウロしていたので何かの訓練と思って消防署に通報しませんでした。
昔は建設会社などが野焼きをしていたのでドス黒い煙ってのは小松市内でよく見かけました、今は家庭でも野焼きは禁止なので、煙
に敏感な小松市民は結構いると思います。
追記
私の父親に小松基地から上がる白煙について聞いたら、「昔は毎朝見かけたよ」、と言っていました。
どの位昔なのかは覚えていないようですが、F-4EJファントムやF-104が小松基地の主力だった1970年代頃だと思います。
1970年ごろの小松市は田園風景ばかりで、小松基地から10キロ離れた町からでも、ファントムの飛ぶ姿が見えました。
1976年9月13日、小松基地にサイレンサーテストをするためにF-4EJファントムが初飛来。小松基地にF-104Jに代わって、新しくF-
4EJファントムが配備されることになり、その爆音対策として「防音堤とサイレンサー施設」の設置がなされたということでした。
ちなみに、F-4EJファントムの小松基地配備を巡って「小松基地反対闘争」が発生、小松市長選ではF-4EJファントム受入れ派市長
が僅差で勝利しました。
小松基地爆音対策で基地周辺住民には税金でエアコンがタダで当たる、と言う人もいますが、1980年代当時はスクランブル回数が
過去最高更新、夏の電気代がバカにならない、電気代が3倍になったとかで、エアコンを使うのを止めた住民がたくさんいたこと、F15
よりF4ファントムの爆音のほうが発狂レベルでやかましかった、ということをちゃんと理解しておくべき。
|