小松基地にF-15第一陣
まず2機、千歳、百里から
航空自衛隊小松基地に、1日午前、次期主力戦闘機のF-15Jイーグル2機が配備され、同基地第六航空団の第303飛行
隊に編入された。18機の配備が完了する来年末には同飛行隊の編成機種がF-4EJファントムから、F-15Jに全面切り替わ
る。小松基地は新田原(宮崎県)、千歳(北海道)、百里(茨木)に次いで4番目のF-15配備基地となった。
配備されたF-15は複座と単座が各一機で、千歳基地から複座のF-15DJ,百里基地から単座のF-15Jがそれぞれ移駐し
てきた。小松基地のパイロット3人が両基地から二機を操縦、珠洲市沖まで出迎えた小松基地のファントム2機とともに編隊
を組んだ後、小松基地上空を旋回して同日午前11時23分、同基地に着陸した。
同基地で機体受け入れ式が行われ、F-15から降り立ったパイロット3人は、杉山蕃同基地司令に機体の空輸完了を報
告、杉山同司令からねぎらいの言葉を受けた。このあと、女性職員もパイロットに花束を贈り、F-15の到着を祝った。
小松基地へのF-15配備計画は昨年11月、名古屋防衛施設局が小松市などに配備を申し入れて具体化した。同市は百
里基地でF-15とF-4ファントムとの騒音比較調査を実施、全般的にファントムよりF-15の騒音が低く、パワー平均値も低い
ことが分かり、昨年12月、小松飛行場周辺整備協議会が受け入れを了承、同市議会も賛成多数で承認した。これを受けて
1月、竹田小松市長が同防衛施設局に配備受け入れる旨を伝えた。
引用:1986年(昭和61年)11月1日 北国新聞夕刊
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