小松の空 〜小松飛行場物語〜


石川県 小松市

小松基地のF-104着陸失敗、真っ二つ事故!!(1971年5月24日)


「基地の地元が些細な事故でも厳しい反応をするのはおかしい、国防をなんと心得る!」
過去の大事故の風化と忘却と共に、そんな地元批判の声がネット上で見られるようになりました。
「外国から見れば、自衛隊のトラブルなど少なすぎるぐらい」というマニアの意見もあります。

恥ずかしながら、地元民として小松基地で過去にどんな事故があったのか よく知らないので調べてみました。







1971年(昭和46年) 5月25日火曜日 北国新聞 朝刊

小松基地 F-104J着陸失敗、真っ二つ

夜間訓練中、エンジン故障緊急着陸
乗員死亡

 24日夕、夜間訓練のため小松基地を飛び立ったF104Jジェット戦闘機が飛行中にエンジントラブルを起こし、同基地に緊 急着陸したが、滑走路を二千メートル余り走って機体は真っ二つに折れ、パイロットは即死した。
 同日午後6時23分、第六航空団205飛行隊所属のF-104Jジェット戦闘機(H 一尉 31歳)操縦が僚機(Y 二尉 30歳)と夜 間訓練飛行のため小松基地を飛び立った。
 同6時40分、H機がエンジンがスロットル・スタック(最大推力)になったまま作動できない旨を打電、8分後にY機に見守ら れながら同基地に緊急着陸した。
 同機は最大推力状態で滑走路をバウンドしながら二千メートル余り走って機首を右に振り、幅45メートルの滑走路右側 に180度回って停止、ショックで機体は座席後部から真っ二つに切断、H一尉は基地内の衛生隊に運んだが、同8時12分、 全身打撲で死亡した。
 僚機のY 二尉は事故によって滑走路に不安があるため同基地を避け、航自浜松基地に着陸した。





























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