1971年(昭和46年) 5月25日火曜日 北国新聞 朝刊
小松基地 F-104J着陸失敗、真っ二つ
夜間訓練中、エンジン故障緊急着陸
乗員死亡
24日夕、夜間訓練のため小松基地を飛び立ったF104Jジェット戦闘機が飛行中にエンジントラブルを起こし、同基地に緊
急着陸したが、滑走路を二千メートル余り走って機体は真っ二つに折れ、パイロットは即死した。
同日午後6時23分、第六航空団205飛行隊所属のF-104Jジェット戦闘機(H 一尉 31歳)操縦が僚機(Y 二尉 30歳)と夜
間訓練飛行のため小松基地を飛び立った。
同6時40分、H機がエンジンがスロットル・スタック(最大推力)になったまま作動できない旨を打電、8分後にY機に見守ら
れながら同基地に緊急着陸した。
同機は最大推力状態で滑走路をバウンドしながら二千メートル余り走って機首を右に振り、幅45メートルの滑走路右側
に180度回って停止、ショックで機体は座席後部から真っ二つに切断、H一尉は基地内の衛生隊に運んだが、同8時12分、
全身打撲で死亡した。
僚機のY 二尉は事故によって滑走路に不安があるため同基地を避け、航自浜松基地に着陸した。
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