小松の空 〜小松飛行場物語〜


石川県 小松市

小松基地の年表、事故史



小松基地の事故史=小松市民が恐怖、あるいは不安になった歴史
年表を見れば、なぜ小松基地の地元住民は基地に厳しく安全要求をするのかよく分かると思います。




小松基地直近の事故
2011年10月7日 補助燃料タンク落下事故

この事故は不幸中の幸いでした。年表を見ると、過去の小松基地の大事故はそれで終わらず、
再発するジンクスのようなものがあり、「懲りてないじゃないか!」と思ってしまうような状況です。
※1995年の10月、11月のF-15の連続事故はもう基地の安全対策を信用できない状況でした。
基地と地元はお互いの信用、信頼関係が大事なのは言うまでもないです。

燃料タンク落下事故の後に地元が求めた「2ヶ月間の飛行停止」は自衛隊始まって以来の長い
飛行停止期間となりました。自衛隊にはパイロットの錬度が著しく落ちる問題がありましたが、
小松市民は「タンクの爆発落下」という不安感があり、「次は機体が爆発墜落してくるんじゃないか?」と
私も本気で思いました。部外者はF-15の老巧化のせいとか好きなこと言っていましたが。
基本設計は古くても定期的な部品交換で、中身は新品と同じ状態と思いますが、
40年前から飛んでいる戦闘機が毎日頭上を40機も飛び回っているとなると不安になるのは当然。
当時2ヶ月間という、厳しい飛行停止を求めた地元の意向を批判するなかれ。

この事故のあった2011年は、福島原発の大惨事がありました。
万が一の事故っては必ず起こるものだ、と私はとひしひしと感じました。


最終更新日:2015/02/21

直近の更新


1995年11月22日
世界初のF-15撃墜記録となった事故。

2015/02/21 更新!!

2011年10月7日
F-15が着陸態勢で低空を飛んでいるときに、住宅地に補助燃料タ ンクを落下させた。
2015/02/21 更新!!

1990年 1月26日
F-15が突然暴走し、小松救難隊の格納庫に突っ込んだ事故。

2015/02/21 更新!!

小松基地F-15、離陸に失敗炎上!!
1995年 10月 7日
機体が浮上せず、RW24エンドにランオーバー、炎上した。

2015/02/20 更新!!

小松基地F-15、着陸に失敗!!
2006年 12月 4日
車輪を出し忘れて胴体着陸をしてしまった。

2015/02/20 更新!!

小松基地アラート格納庫、耐弾型に改良!!
1987年 6月17日
帰投してきた二機の後続機が追突。制動傘が開かずに追突した。
2015/02/19 更新!!

小松基地、F-4EJが滑走路上で追突事故!!
1986年 11月10日
帰投してきた二機の後続機が追突。制動傘が開かずに追突した。
2015/02/19 更新!!

小松基地にF-15が初めて配備された日
1986年11月1日
帰投してきた二機の後続機が追突。制動傘が開かずに追突した。
2015/02/19 更新!!


小松基地年表

1959年
昭和34
6月 1日
小松分屯基地設置。
12月 4日
小松基地に関する33ヵ条約定締結。
1960年
昭和35
4月
航空自衛隊小松基地として整備工事着工。
11月 1日
臨時小松基地設置、小松分屯基地廃止。
1961年
昭和36
2月 1日
小松基地開設 隊員450名。
3月 1日
救難航空隊小松救難分遣隊編成。
3月23日
F-86F、1機小松基地に初飛来。
4月18日
第8飛行隊松島基地より移駐開始。
5月11日
第4飛行隊千歳基地より移駐開始。
5月15日
小松基地工事完成。警戒待機を開始。
5月17日
小松基地主力戦闘機、移駐完了。
隊員1000名、F-86F 約40機、T-33A 約10機、救難ヘリ、レシプロ機
1961年
昭和36
 6月11日
小松基地開庁祭
 7月15日
第6航空団編成完結。
F-86F戦闘機の第4飛行隊、第8飛行隊配備。
 8月25日
日末町住民約200人、土地代金の件で小松基地に乱入。
12月20日
小松空港の共用開始(小松空港の開港)。
1962年
昭和37
 2月18日
F-86F橋立沖に墜落乗員1名殉職。
 5月15日
領空侵犯に対する警戒待機を開始。
(6/20 初のスクランブル)
1963年 昭和38
1月24日
三八豪雪に災害派遣。
4月17日
F-86F、補助タンク落下事故。(金沢市高坂町山中)
8月 9日
新機種F-104J配備を小松市へ申し入れ。
1964年 昭和39
3月22日
F-104J導入のために、滑走路の延長工事始まる。
2400m→2700m
5月 4日
小松基地拡張に伴う小松市要望事項に対する協定締結。
7月13日
南北の副滑走路廃止(1200m×45m)。
9月
F-104J機導入の為の滑走路延長工事完成 。
※滑走路2700mとなる。
11月12日
F-104J、1機 小松発飛来、移駐。
11月13日
小松基地撤去総決起大会 開催。


1965年 昭和40
1月9日
第8飛行隊岩国基地へ転出。
2月13日
小松基地拡張工事終了。滑走路延長工事終わる。
3月31日
第205飛行隊編成F-104J(23機編成)
隊員約1500名、第六航空団(第4飛行隊、第205飛行隊)
中部航空施設隊第2作業隊、小松管制隊、航空保安管制気象群小松気象隊、航空 救難群小松救難隊、小松警務分遣隊
4月15日
10月25日
F-104J機の標的が浜佐美町の畑に落下。
10月1日
第205飛行隊警戒待機を開始。
1966年
昭和41
4月6日
T33練習機の標的が白山市内に落下。
4月8日
7月11日
T-33練習機が浜佐美町の送電線切断。
1967
昭和42
12月12日
1968
昭和43
小松基地の状況

隊員1500名 第205飛行隊、F-104J・・25機、 第4飛行隊、F-86F・・・30機
1969
昭和44
1月10日
時期主力戦闘機にF-4EJ(ファントム)に正式決定。
2月 8日
死者4名、重軽傷者22名、全焼13戸、半壊8戸、一部損壊132戸
パイロットはパラシュートで無事脱出。
飛行訓練停止(昭和44年3月24日、再開)
1970
昭和45
12月18日
浜佐美町集団移転補償契約調印(31戸)。
昭和47年4月2日、閉町式。→浜佐美本町へ。
※日本初の自衛隊機騒音補償による町ぐるみの集団移転。
1971
昭和46
5月24日
F-104Jが故障により強行着陸し、大破。隊員1名殉職。
 5月16日
航空祭(小松基地開庁10周年記念)。
1972年
昭和47
7月19日
実験航空隊(岐阜県各務ヶ原基地)のF-104Jが小松沖で墜落、パイロ ット生還。
5月15日
沖縄返還、沖縄県発足。
9月29日
日中共同声明。日本と中国が国交回復。
1973年
昭和48
3月 1日
滑走路かさ上げ工事始まる。
(※民間機がジェット機化のため)
10月 6日
第301飛行隊(F-4EJ)が第7航空団(百里基地)で編成。
11月 1日
B737が小松〜羽田に就航
小松空港がジェット機空港として供用開始
11月28日
小松〜香港へ、小松空港初の国際チャーター便運航。
11月13日
北陸新幹線の整備計画を決定。
1974年
昭和49
8月15日
小松市、10万人都市となる。
8月30日
防衛庁、新機種F-4EJフアントム配備を小松市に申し入れ。
10月25日
F-104J 2機、空中衝突、小松沖に墜落。
隊員一名殉職、一名救助。
小松沖北北西約80キロの海上。

1975
昭和50
5月30日
第4飛行隊解隊(F-86F戦闘機)
10月4日
10.4協定(小松基地周辺の騒音対策に関する基本協定)
1976
昭和51
3月26日
小松飛行場の防音堤新設工事に着手する。自衛隊施設にこの種の工 法採用したのは初めて。
7月7日
F-104Jの標的(約90キロ)が落下し、滑走路南端の道路脇の高圧線 を切断、停電となる。
9月6日
ソ連空軍機のMIG25が自衛隊のスクランブルを振り切って、函館空港 に強行着陸。
9月13日
午前8時50分、千歳基地より、小松基地にF-4EJファントム2機飛来。 サイレンサーテスト(消音装置)のため。
10月26日
小松基地 第303飛行隊編成 (F-4EJ18機配備完了)。
午前10時、ファントム16機飛来。(千歳6機、百里10機)。
先に来ていた2機と併せて小松基地に18機配備。
  隊員125名。(内、パイロット55人)
12月9日
防衛庁、時期主力戦闘機にF-15を選定。
1977
昭和52
6月15日
小松基地のF-4EJによるスクランブル訓練が初公開された。
6月17日
第303飛行隊(F-4EJファントム)、24時間体制でスクランブルにつく。
8月22日
ソ連Tu-16が能登沖32kmの至近距離に接近。
1979
昭和54
4月4日 F-104J、若狭湾沖で高高度要撃訓練中に消息を絶つ。


1980 昭和55
3月19日
F-104Jの訓練用標的(ターゲット)、片山津ゴルフ場に落下
4月25日
全日空、スーパージャンボ機のB747SRを就航。(500人乗)
6月19日
訓練用標的が落下、送電線切断。
(夜間、小松市浜佐美町)
7月24日
小松基地スクランブル、1,000回に到達。
8月18日
小松基地、スクランブル任務に空対空ミサイルを搭載。
10月 9日 F-104J着陸失敗。乗員ケガ。
1981
昭和56
6月30日
小松基地第205飛行隊(F-104J)解散
7月1日
第306飛行隊編成。
※F-4EJファントム、18機編成
1982
昭和57
1月11日
小松基地にF-15Jが1機、初飛来。
(岐阜基地航空実験団所属機)。
8月23日
日米共同訓練実施に小松基地申し入れ。
10月13日
F-4EJ、若狭沖に沖に墜落。乗員2名殉職。
11月30日
第1回日米共同訓練実施。
1983
昭和58
8月22日
第2回日米共同訓練実施。
1984
昭和59
4月 6日
防衛庁、昭和58年度のスクランブル回数は675回、領空侵犯2回と発 表。
9月27日
F-4FJファントムが小松基地着陸後、滑走路をはみ出す。
1985
昭和60
4月 1日
第3回日米共同訓練実施。
1986
昭和61
4月 7日
第4回日米共同訓練実施。
7月27日
航空祭(小松基地開庁25周年記念)。
9月 4日
百里基地でF-15搭載のミサイルが、スクランブル直前に暴発事故。
11月 1日
小松基地にF-15Jイーグル2機、初配備
千歳基地から1番機、百里基地から2番機。
新田原、千歳、百里、についで4番目のF-15配備基地となる。
11月10日
F-4FJファントム同士が基地内で追突事故。
着陸時に制動傘(パラシュート)開かず。
小松空港に第二滑走路建設意見が再浮上。
小松基地の能登移転論議に拍車
12月 1日
第303飛行隊にF-15が4機配備。
1987
昭和62
3月23日
小松基地スクランブル、2,000回達成。(第306飛行隊)
4月 2日
第9移動警戒隊編成。
6月17日
小松基地のアラートハンガー(スクランブル用格納庫)、パイロット待機 所、耐弾型に全面改造工事に着手。
7月13日
第5回日米共同訓練実施。
8月18日
F-4FJファントム着陸時にパンク、滑走路中央で立ち往生。
12月 1日
第303飛行隊、F-15イーグルの18機配備完了。F-4からの更新は同隊 が初めて。
これによってF-15部隊は5個隊となった。
12月 9日
ソ連偵察機(Tu16J)が沖縄領空侵犯。自衛隊機が初の警告射撃。
1988
昭和63
3月31日
第301基地防空隊編成。
4月25日
第6回日米共同訓練実施。
6月29日
F-15機小松沖に墜落乗員2名死亡
1989
平成元
4月14日
第7回日米共同訓練実施。
5月30日
第8回日米共同訓練実施。
11月20日
F-4機が基地内で滑走路を逸脱。
11月21日
T-33練習機が入間基地で胴体着陸。


1990
平成2
1月26日
F-15J機が基地内で不時滑走し自機と格納庫を破損
4月16日
第9回日米共同訓練実施。
9月22日
航空祭(市政50周年事業協賛)。
1991
平成3
3月14日
F-4EJ改、配備完了。
5月13日
第10回日米共同訓練実施。
1992
平成4
4月 6日
第11回日米共同訓練実施。
5月17日
基地開庁祭。
6月 1日
第12回日米共同訓練。
1993
平成5
4月19日
第13回日米共同訓練。
5月17日
第14回日米共同訓。
1995
平成7
7月17日
日米共同訓練。
10月 6日
F-15J、離陸に失敗、オーバーラン 炎上。
11月22日
F-15J、訓練中に僚機を誤射で撃墜!。
1998
平成10
11月 2日
日米共同訓練。
2001
平成13
8月 6日
日米共同訓練。
11月18日
小松基地開庁40周年記念行事。
12月 3日
日米共同訓練。
2004
平成16
6月24日
金沢沖でT-4練習機の機外タンクが落下。
9月19日
航空祭(小松基地開庁43周年及び航空自衛隊創立50周年記念)。
11月10日
日米共同統合実動演習。
2005
平成17
11月 4日
日米共同訓練。
2006
平成18
3月24日
新気象レーダー運用開始。
2007
平成19
11月 5日
訓練移転(日米共同訓練タイプU)。
2009
平成21
12月4日
F-15J着陸失敗、後部車輪を出し忘れて胴体着陸
2011
平成23
10月7日
F-15Jの燃料タンクが着陸寸前に民家近くに落下。
12月16日
訓練70日振りに再開する。






小松基地のF-104J、住宅地に墜落事故!!!

1969年2月 8日
民間人4人が死亡した航空自衛隊初の大惨事事故!!
2014/07/14 更新!!

小松基地F-104J、緊急着陸失敗事故!!
1971年5月24日
夜間訓練中にエンジントラブルで緊急着陸に失敗、パイロットは即 死。
2014/07/28 更新!!

小松基地F-104J、小松沖に2機墜落事故!!
1974年10月25日
訓練中に空中衝突事故。一人不明、一人救助。

2014/07/28 更新!!

小松基地F-4EJが若狭沖に沖に墜落!!

1982年 10月14日
超低空対艦攻撃訓練を実施直後に海面に激突、そのまま海中に
沈んだ。

小松基地F-15、2機墜落事故!!
1988年 6月29日
16時25分頃、日本海のG訓練空域で4機編隊で空中戦の訓練中に 接触、爆発墜落。小松基地に配備されたばかりのF-15が初めてス クランブル任務就くための訓練中だった。











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